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  • 田中マコト - Makoto Tanaka -

映画『子宮に沈める』リバイバル上映

映画『子宮に沈める』(監督:緒方貴臣) 劇場公開から10年を経て、リバイバル上映が決定しました。

新宿ケイズシネマにて1週間限定レイトショー。


新たに公開された新予告編には、この映画の表情や空気感がより鮮明に、そして生々しく映し出されています。



新予告編の音楽には、10年前に僕がこの映画の為に制作・出版した映画『子宮に沈める』イメージサウンドトラックCDの収録曲から『雨だれの前奏曲(ショパン)』と『温もりと影』の2曲が起用されています。 10年前に必死でショパンを演奏・録音した時の感情がじわりと自分に蘇ってくる。なんかこう、心がジワジワとゆっくりと湿っていくような感覚。良い感情なのかそうじゃない感情なのか未だに自分でもわからないんですけどね。

この映画が撮影された後に、僕が緒方監督に『例えば、この映画を連想するようなイメージの音楽って何かありますか?』と聞いたら、『ショパンの雨だれかなぁ。。なんとなく。。』という会話があって。それがきっかけでこの雨だれをレコーディングする事にしました。


当時、上映前の劇場内以外は予告編にも一切この音楽たちは使用されていませんでした(もちろん演出意図によって)。 こうして長い年月が過ぎて起用して頂けて、当時全身全霊で作曲・ピアノ演奏して制作して本当に良かったと思えました。すごく僕のエゴイスティックな発想ではあるんですけどね。


この予告編には流れていませんが、制作したイメージサントラCDにはメインテーマ曲として僕が作曲した『嘆きのワルツ』というピアノ曲があります。この曲はピアニストの石井コンラード絵里子さんに演奏を担当して頂きました。 心に深い憂いを問いかける素晴らしい演奏です。本当にありがとうございました。


もしこの映画に興味があっても鑑賞することに怖さや抵抗がある人がいたとして、その人にとって本編鑑賞への道標みたいな役割を少しでもこの音楽たちが担えれば、この上なく幸いです。


映画の初回公開から10年。 まだ僕には子供はいませんが、いつか幸運にも何処かの誰かと結婚して子供が産まれて親になれた時に、僕もこの映画をきっと思い出すと思います。


いち音楽家が陳腐な言葉でこの映画の意義を語ることは到底出来ません。

なので、音楽作品として必死に表現して自分なりに問いかけたつもりです。 誰に何を問いかけたんだろう?

それは僕自身にかもしれないし、何処かの知らない誰かにかもしれない。 『小さな命を闇に閉じ込めたのは、誰なのか?』と。


そんな事を考えさせてくれる映画です。 本当に本当に、良い映画だと思います。 1人でもの多く人に届きますように。




・『子宮に沈める』リバイバル上映

<上映期間> 2023年11月4日(土)〜10日(金)連日20:50〜上映

<会場> 新宿K’s cinema


<作品概要>

帰らない夫に一方的な別れを告げられ、子供2人とアパートでの新生活がはじまる。

必死に“良き母”であろうとする主人公、由希子。毎日の長時間労働、資格試験、家事、子育て。

やがて直面する学歴、職歴のないシングルマザーの経済的困窮、社会からの孤立、すぐ隣に見える誘惑。都会で暮らす若いシングルマザーが、孤独に追いつめられ、逃避に陥ることではじまる、子供たちの悲劇。

いかにして若い母親が、殺人者となったのか?小さな命を闇に閉じ込めたのは、誰なのか?

育児放棄という見えにくい現実を、あえて“部屋”という閉ざされた空間のみを使い、衝撃的で静かな映像美で描いた社会派フィクション。


<出演>伊澤恵美子、土屋希乃、土屋瑛輝、辰巳蒼生、仁科百華、田中稔彦

<監督>緒方貴臣(『飢えたライオン』『シンデレラガール』)


2013年/日本映画/95分/カラー/日本語



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